第廿七轉
解説
A Compendium for the Table No.27
この轉と次の轉とは、開合の一對です。
但し、
『切韻』で分けていなかった韻を
『廣韻』では分けているものの例に漏れず、多少、
所屬の出入があります。たとえば、去聲の合口で13番と
19番・22番とがこちらへ所屬するようです。
また、平聲合口の戈韻からも、三等韻で兩屬があります。
この兩轉内での三等配屬の韻(拗音)は、
漢語固有の發音に無い一連の發音で、
印度の梵語( Sanskrit / Prakrit )を表す譯音字
なのだそうです。
因みに、その梵語というのは、必ずしもサンスクリットとも言えません。
それは、お釋迦樣が、各地で最も通用の言葉での説法を
比丘・比丘尼に望んだからで、語義や語彙・發音に
獨特のものがある當時の名殘を專門には
佛敎混淆梵語
といいます。それは、フランクリン・エジャートン
( Franklin Edgerton ) という學者の提唱する用語、
BHS ( Buddist Hybrid Sanskrit ) と對應する命名です。
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